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番 号:060-ac-017
画家名:パオロ・ヴェロネーゼ
作品名:獄中の聖カタリナ Saint Catherine of Alexandria in Prison 
画 像:
【絵画解説】 
獄中の聖カタリナ Saint Catherine of Alexandria in Prison
サイズ: 116 cm × 83 cm  ------蔵
作 者:パオロ・ヴェロネーゼ

 「アレキサンドリアの聖カタリナ」の物語は、次のような殉教者のエピソードで黄金伝説と呼ばれています。
 聖カタリナは、たいへん聡明で美しかったのですが、自分の結婚相手は、「処女を母に持つ高貴な血筋で、自身に対する悪行も許す心優しい人でなければならない」とのことで独身を通したようです。
 ローマ皇帝マクセンティウスは、彼女にキリスト教への信仰をやめるよう働きかけていましたがうまくいきませんでした。
 そこで彼は、代わりに50人の哲学者を送り説得しよう試みましたが、逆に聖カタリナに論破され彼らをキリスト教へ改宗させられました。怒ったマクセンティウスは、これらの哲学者を処刑させてしまいました。
 彼女は、牢に投獄され何日も食事を与えられませんでしたが、衰弱することもなく、見張りの者たちまでキリスト教に改宗させてしまったそうです。
 次に、皇帝は、彼女を4つのスパイク付車輪に縛りつけて拷問しようとしましたが、この車輪は雷によって破壊されました。 彼女は結局、死刑になってしまいますが、彼女の遺体は、天使によってシナイ山に運ばれたとのことです。
 また、彼女は、時代は異なりますが幻視の中で幼子のイエスとの結婚も果たしているそうです。

 この絵には、牢に投獄され何日も食事を与えられなかったが、衰弱することもなく、見張りの者たちまでキリスト教に改宗させてしまった聖カタリナが、彼女のアトリビュートである鳩、ヤシの葉(剣の場合もある)などと一緒に描かれています。

 
   
 
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