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番 号:060-ac-005
画家名:パオロ・ヴェロネーゼ
作品名:ペルセウスとアンドロメダ Perseus and Andromeda 1576–78 
画 像:
【絵画解説】 
ペルセウスとアンドロメダ Perseus and Andromeda 1576–78 
サイズ: 260 cm × 211 cm  レンヌ美術館蔵
作 者:パオロ・ヴェロネーゼ

 ペルセウスは、黄金の雨と化したゼウスとアルゴス王の娘ダナエの間に生まれ、母親と共にセリポス島に移り成長しました。
・ メデューサ退治
 セリポス島の領主は、ダナエに魅かれたため、ペルセウスを遠ざけようと、彼にメデューサの首を取ってくるよう命じます。メデューサは、髪の毛が何匹もの蛇で、胴体が大蛇の女性で、その姿を直接見た者を石化させてしまうという怪物です。
 ペルセウスは、アテナの剣と盾、ヘルメスの空飛ぶサンダルで武装し、隠れマントと袋を持ち、まずメデューサの3姉妹グライアイ(盲目で杖を目とする老女)の所に行き、彼女達の目である杖を奪うなどして、メデューサが死者の国の洞窟にいる事を聞き出します。
 死者の国の洞窟では、ペルセウスはアテナの助力を得て、石化しないようメデューサを盾に映し、その姿を確認しながら斬首しました。
 この時、飛び散ったメデューサの血が海に流れ、海の中から空飛ぶ天馬ペガサスとクリュサオルが生まれました。
 ペルセウスは、メデューサの首を、持ってきた袋に入れ、ペガサスに乗り帰路につきます。
・ 帰還途中
 ペガサスに乗って空を飛んでいましたが、メデューサの首を入れていた袋から、血がしたたり落ちてしまい、落ちた血は蛇になっていったそうです。
 また、疲れてしまってヘスペリスの園で休ませてもらおうと巨人アトラスに頼みますが、断られ吹き飛ばされそうになったためアトラスにメデューサの首を見せると、石化してしまい、そこがアトラス山脈になったそうです。
・ アンドロメダの救出
 海上に出たペルセウスは、母親カシオペアの傲慢でポセイドンを怒らせたため、生贄として岩礁に鎖で繋がれたエチオピアの王女アンドロメダを発見します。
 ペルセウスは、彼女との結婚の許しをエチオピア王から得て、ペガサスとメデューサの首を使って、ポセイドンの怪物を倒し、アンドロメダを救出します。
・ アルゴス王
 アンドロメダと結婚したペルセウスは、セリポス島に戻りますが、母親ダナエを自分のものにしようとした領主から攻撃されたため、メデューサの首で反撃しました。
 その後、母親ダナエの国アルゴスに行き王となりました。

 この物語は、「タイタンの戦い」という題名で、2度ほど映画化されています。

 この絵には、ペルセウスが彼女との結婚の許しをエチオピア王から得て、ペガサスとメデューサの首を使って、ポセイドンの怪物を倒し、生贄として岩礁に鎖で繋がれていたアンドロメダを救出する様子を描いています。
 
   
 
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