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番 号:040-al-004
画家名:ヤコポ・バッサーノ
作品名:奇蹟の漁 Miraculous Draught of Fishes
画 像:
【絵画解説】 
奇蹟の漁 Miraculous Draught of Fishes
サイズ: --- cm × --- cm  ワシントンナショナルギャラリー館蔵
作 者:ヤコポ・バッサーノ

 奇跡の漁は、福音書に登場し、ガリラヤ湖での不漁が続いていた中、イエスの奇跡で豊漁となったというエピソードで2回起こりました。
○第1の奇跡の漁
 ルカの福音書によれば、シモン(使徒ペテロ)がガリラヤ湖で一晩中漁をしていましたが、魚が一匹もとれず湖岸に船を戻しました。そこでは、イエスが説教を行っていたので、その話を聞いていました。するとイエスがペテロに船を出して網を仕掛け漁をしなさいと言ってきました。半信半疑ながらシモンが、もう一度船を出して漁をすると大漁となりました。
○第2の奇跡の漁
 ヨハネの福音書によれば、イエスが復活した後のある夜、使徒の7人などが、ガリラヤ湖に漁に出かけましたが、その夜は何も取れず、岸に戻ろうとしました。すると復活したイエスが岸から、船の右側に網を張りなさいと呼びかけてきました。彼らがイエスの指示通りに漁をすると153匹の大きな魚が獲れました。

 この絵には、第1の奇跡の漁のエピソードが描かれ、左側の船にイエスが座し左手を上げ説教をし、ひざまづいて聞く使徒ペテロ、そして右の船から飛び移ってきたと思われる使徒アンデレの兄弟、右の船ではたくさんの魚が網にかかり引き揚げている様子が表されています。
  
   
 
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