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番 号:040-af-008
画家名:ドッソ・ドッシ
作品名:サタンを倒す大天使ミカエルと聖母被昇天 San Michele arcangelo, il demonio e la Madonna assunta
画 像:
【絵画解説】 
サタンを倒す大天使ミカエルと聖母被昇天 San Michele arcangelo, il demonio e la Madonna assunta
サイズ: 243 cm × 166cm  パルマ国立美術館蔵
作 者:ドッソ・ドッシ

 ミカエルは、ダニエル書に3度登場し、ラビ達に天使を神と人民の仲介者として崇める事を禁じられたにもかかわらず、人民の子供達のために立ち上がった偉大な王子としてユダヤ教の中で、確たる地位を得ています。
 また、ヨハネの黙示録で、ミカエルは、神の軍団を率い、天国での悪魔の軍団との戦いにおいて、サタンを倒す役割をします。
 ユダの手紙の中にも、大天使ミカエルとして登場し、4世紀ごろになりキリスト教の聖域に、最初は癒しの天使として現れ、次にキリスト教の守護者となり、悪の軍団に対する神の軍団のリーダーとなっていきます。

 また、 聖母被昇天は、聖母マリアが亡くなって天に昇り、多くの聖人、楽隊などに囲まれ、玉座に座るイエス或いは三位一体となった主、天使などから祝福を受け、冠を授けられる場面を描いており、聖書外典のエピソードのひとつです。
  マリアは、戴冠により、玉座につき、天の女王として迎えられたと位置づけられるようです。

 この絵には、大天使ミカエルが、サタンを倒そうとしている中、聖母マリアが亡くなり、天国に迎えられようとしている様子を描いていると思われます。

  
   
 
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