インターネット美術館・世界の名画

【インターネット美術館・世界の名画】
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番　号：040-ae-005

画家名：ロレンツォ・ロト

作品名：ルクレツィアを装ったベニスの女性/　A Venetian woman in the guise of Lucretia

画　像：

【絵画解説】

ルクレツィアを装ったベニスの女性　　A Venetian woman in the guise of Lucretia
サイズ：95 x 110 cm　ロンドンナショナルギャラリー蔵　
作　者：ロレンツォ・ロット　

　ルクレツィアはローマ共和国の伝説的な歴史上の人物で、彼女の夫は、ルキウス・タルキニウス・コッラティヌス、兄は、ルキウス・ユニウス・ブルータスです。ローマ神話によれば、彼女へのレイプと結果としての自殺が、君主制の崩壊と共和制への樹立につながりました。
　ローマ帝国の最後の王には、セクストゥス・タルキニウスというとても乱暴者の息子がいました。この息子が、ルクレツィアというローマの高貴な女性をレイプしました。彼女は、家族に何が起こったか話し、一族の者を集めてセクストゥスに復讐することを頼み自殺してしまいました。彼女の兄ブルータスは、彼女の遺体をローマの人々に見せながら、王室への攻撃を扇動し、王室が打倒され、ローマは君主制から共和制へ代わりました。
　以後、ルクレツィアは、貞節の象徴的な人物になりました。