インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-bl-005
主題名:ヨセフ(創世記) Joseph (Genesis)
【主題解説】
 ヨセフは、創世記に登場するヤコブとラケルの11男で異母兄弟が10人います。

○異母兄弟の妬み
 ヨセフは、ヤコブが年老いてから後妻ラケルと間にできた子なので、父親から一番可愛がられ、兄弟たちから反感をかっていました。
 ある日、ヨセフは、自分が畑で束ねた作物が立ち上がり、その束に向かって兄弟たちが束ねた作物がお辞儀をしている夢を見たと家族に話しました。
 これは、兄弟たちがヨセフに従うことになると解釈されたので、兄弟たちは怒ってヨセフを穴に突き落とし砂漠の隊商に売ってしまいました。
 そして父親ヤコブには、血をつけたヨセフの服を見せ獣に襲われ死んでしまったと報告しました。

○ポテパルの妻 Potiphar's Wife
 ヨセフを買った商人たちは、はるか遠くのエジプトまで連れて来て、ポテパルという高官に売りました。ヨセフは、よく働き頭も良かったので、ポテパルは彼に目をかけ家計を任せました。
 ある日、ヨセフは、ベッドに寝ていたポテパル夫人に、床に誘われましたが、ご主人の奥様とそのようなことをすることは神の命に背くことになりますと断りました。
 これに女性としての品位を傷つけられたと感じたポテパル夫人は、ヨセフに強姦されそうになったと叫び、濡れ衣を着せました。これを聞いた主人のポテパルは、ヨセフを牢獄に入れてしまったそうです。

○ファラオへの仕官
 牢獄に入っていたヨセフの元へ、ファラオの高官と料理長が投獄されてきて、それぞれ「3本のブドウのツル」と「3つの網籠」の夢を見たので、それぞれファラオの官位に復するという夢解きを行ってあげました。
 この夢解きが当たり、そのことがファラオの耳にも届き、ファラオが見た「7頭の牛と7つの穂」の夢解きも行いました。これは、今後7年間の豊作とその後7年間の凶作がエジプトを襲うというというもので、この対策のためヨセフは宰相に任ぜられました。

○兄弟たちとの再会
 凶作の時代に入ると故郷カナンから兄弟たちがエジプトに穀物の買い出しにやって来たので、ヨセフは兄弟たちを試すためスパイと認定し、末弟ベニヤミンをカナンから連れてくるよう要求します。
 ベニヤミンがエジプトにやってくるとスパイの嫌疑を晴らしご馳走しますが、帰途につくベニヤミンの袋に銀の杯を忍ばせ窃盗の濡れ衣を着せ奴隷として働くよう命じます。
 これに兄弟たちがお互いにかばいあう姿勢を見せたので、ヨセフは感激し、自分は兄弟のヨセフだということを明かし、父親ヤコブとも再会を果たします。

  
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