インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-ba-012
主題名:ヒポクラテス Hippocrates
【主題解説】
 ヒポクラテスは、古代ギリシャの有名な医者で、医学の父とも称されます。
 古代ギリシャで革命的医療改革を行いヒポクラテス医学校を創設し、医師の専業化を行いました。

○ヒポクラテスの誓い
 ヒポクラテスは、医師の師弟関係、倫理、役割などについて、医療関係のギリシャ神に誓いを立てました。
 この中には、最良の治療を行うこと、毒殺の薬を与えてはいけないこと、流産させようとしてはいけないこと、どんな人でも差別せず治療すること、秘密を守ること、神に背いてはいけないことなどがあります。

○ペルシャの疫病支援拒否
 ある時、ペルシャでひどい疫病が流行り多くの国民が苦しみました。
 ギリシャと敵対していたペルシャ王アルタクセルクセスは、世界中で一番の良医はギリシャのヒポクラテスと聞いていたので支援要請の使者を送りました。
 そして使者はヒポクラテスの所に着くと、欲しいだけ財宝をあげますのでペルシャに来て疫病の助けをしてくれるようお願いしました。
 しかし、ヒポクラテスは首を横に振り、「自分には十分な食物と衣服、家もある。ペルシャの全財宝より自分の命が大事だ。ギリシャの敵を助けに行けない。」と言って断ったそうです。
 医者の倫理として「ヒポクラテスの誓い」をした人でも、異教を信じる敵国の民への慈愛は持っていなかったのでしょうか。

  
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