インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-ba-005
主題名:ピュラモスとティスベ Pyramus and Thisbe
【主題解説】
 ピュラモスとティスベは、古代バビロンに住んでいた不仲な家族同士のエピソードで、後にシェークスピアの「ロミオとジュリエット」のモチーフになったと言われています。

 彼らの家族は、お互い仲良くありませんでしたが、壁一枚で仕切られた同じ家に住んでいました。
 彼らは、美男美女でお互い好意を持っていましたが、両家の確執のため会うことが禁じられていました。
 このため、二人は両家を仕切る壁の隙間から、毎夜、愛を囁きあっていましたが、想いは募るばかりでした。
 二人は、遂に、駆け落ちをすることを決め、町はずれの桑の茂みで待ち合わせすることを約束しました。
 ティスベが待ち合わせ場所に来ると、家畜を食べたばかりの血で口を染めたライオンが現れたため、近くの洞窟に逃げました。
 ライオンが、ティスベが置き去りにしたマントでじゃれていると、ピュラモスが来たためライオンは逃げました。
 ピュラモスは、自分がティスベにあげたマントが血だらけになっていたため、ティスベが食べられてしまったと勘違いし、ティスベがくれた剣で自殺してしまいました。
 そこに戻ってきたティスベは、変わり果てたピュラモスの姿に絶望し、自分も剣を使い恋人に覆いかぶさるように亡くなりました。
 翌日、2人の悲惨な姿を見た両家の家族は、二人を同じお墓に埋葬し、長年の確執を解いたそうです。

 
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