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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-az-010 |
主題名:パーン Pan、サテュロス Satyr、ファヌウス Faunus |
【主題解説】 |
パーン(サテュロス、ファヌウス)は、ギリシャ神話に登場する羊飼いとその羊の群れの神で、パンパイプを演奏する陽気なニンフの仲間です。
彼は、アルカディアに住み、春と豊穣に関係し、畑や木立、峡谷が擬人化した神と見做されています。山羊の下半身を持ち、頭に山羊の角が生える半神半獣の男性として表現されています。
彼は、精力が強くマスターベーションをヘルメスから習いこれを羊飼いにも教えたと言われ、のどかな牧歌的な印象より、性欲の強い半神半獣としての方のイメージが強いようです。
また、バッカス(ディオニソス)の従者にして、葡萄酒づくりの秘密を彼に教え、酔わせたバッカスの巫女と関係する姿もよく芸術表現されます。
パーンは、パンパイプと呼ばれる笛の名手であったため、アポロンと音楽勝負をしたマルシュアスが彼だったとも言われています。
クピドとプシュケの物語では、眠っているクピドの姿を見たプシュケは宮殿に置き去りにされてしまいますが、クピドからの愛を勝ち取るためのアドバイスをしたのがパーンだったそうです。
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