インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-az-008
主題名:パイドラ Phaedra
【主題解説】
 パイドラは、ギリシャ神話に登場し、アテナイ王テセウスの妻ですが、義理の息子へ求愛してしまいます。

 彼女は、クレタ王の娘でアテナイ王の元に嫁ぎ、その宴席に元妻のアマゾン女王が乱入しますが、元妻は殺されてしまいます。
 彼女は、テセウスの間に二人の息子をもうけますが、前妻の義理の息子ヒッポリュトスに恋をしてしまい打ち明けますが、彼から拒絶されてしまいます。
 このことが夫に知られたらと恐れた彼女は、自分の寝室で服を破り去りヒッポリュトスに強姦されそうになったと夫に訴えました。
 テセウスは、これを信じヒッポリュトスにポセイドンの呪いをかけました。ヒッポリュトスが海辺で戦車に乗っているとき海から怪物が現れ、これに驚いた馬が暴れ出し落馬した彼は馬に引きずられ死んでしまいます。後にパイドラ自身も夫に本当のことを書いた遺書を残し自殺してしまいます。(数バァージョンあり)

 ヒッポリュトスは、ローマ神話の森の神ウィルビウスと同一視されますが、こちらでは彼がアフロディーテを軽視し、狩りの女神アルテミスを崇拝したため、アフロディーテの怒りによりパイドラがヒッポリュトスに恋をし起きた悲劇となっているようです。

 この悲劇は、17世紀にフランスの劇作家ジャン・ラシーヌによって「フェードルとイポリート」という演題で劇場公演されています。

 
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