インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
このサイトでは西洋絵画史を簡単にご紹介させていただいております。
インターネット美術館資料室400-av-005 
主題名:ニネヴェの戦い(ローマ・ペルシャ戦争) Battle of Nineveh
【主題解説】
 ニネヴェの戦いは、紀元前600年頃、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)とササン朝ペルシャ(メディア)との戦争で起きました。

 東ローマ帝国の駐ドナウ司令官フォカスが、内紛により皇帝マウリキウスを殺害し皇帝に就いたため、マウリキウスと親しかったササン朝ペルシャの王ホスロー2世が東ローマ帝国内に侵攻した。

 東ローマ帝国内の混乱を収拾するためヘラクレイオスは、カルタゴ総督だった父と共にフォカスを処刑し、自ら皇位に就き事態の安定を図った。

 しかし、ペルシャは侵攻を止めず、東ローマ帝国の領地であったエジプトを占領した後、首都コンスタンティノープル近郊に迫った。

 新皇帝ヘラクレイオスは、首都のカルタゴ移転を考えたが、教会などの請願により、自ら軍を率いてペルシャと戦うことを決意した。

 ヘラクレイオス軍は、キリキアやカッパドキア、アルメニアでペルシャ軍に勝利し、ペルシャ本国に到達した。

 ペルシャ王ホスロー2世は、危機感を覚え、バビロニアと東欧の騎馬民族アヴァール(スキタイ)と同盟を結びアッシリアのニネヴェを陥落し、東ローマ帝国の首都を背後から攻めさせたが撃退された。

 ヘラクレイオスは、この戦争の天王山ニネヴェの戦いでペルシャ軍に勝利し、ペルシャの首都クテシフォンに入城を果たした。

 ペルシャ王ホスロー2世はクーデターで殺害され、新王に就いたカヴァード2世が東ローマ帝国と和平を結び東ローマ・ペルシャ戦争は終結した。


〇旧約聖書のヨナ書、ナホム書
 ペルシャとバビロニア、スキタイによるニネヴェの陥落の預言は、旧約聖書のヨナ書、ナホム書に登場します。

  
関連絵画一覧 
ジョン・マーティン
---------------------------------------------------------------------------
Copyright (C) 2005 Investassist all rights Reserved
inserted by FC2 system