インターネット美術館 【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-as-013 
主題名:テセウス  Theseus
【主題解説】
 テセウスは、ギリシャ神話に登場し、アテナイ王アイゲウスとトロイゼン王女アイトラの間に生まれ、母親に育てられました。
○ 父親に会いに行く旅
 16歳になるとテセウスは、父親アテナイ王アイゲウスに会うため旅に出ます。
 途中、棍棒使いの山賊ペリペテス、怪力の盗賊シニス、猪の怪物パイア、海岸で旅人を海に投げ込む盗賊スケイロン、レスリング試合で人を殺すケルキュオン、鉄のベットに旅人を寝かせベットから出た足を切断したり足りなかったら無理やり体を引き延ばす旅籠屋プロクルステスなどを倒します。
 ようやくアテナイに着き、既にメディアと再婚していた父親の所に行くと、不審に思われイノシシ狩りを命じられます。
 イノシシを狩って帰還すると、今度は毒薬により暗殺されかかりますが、かつてアイゲウスがトロイゼンに隠してきた剣をテセウスが示し、二人が本当の親子だと証明され再会を果たします。
 
○ ミーノータウロスの退治
 クレタ島の王子でパンアテナイア祭の勝者アンドロゲオスがアテナイで殺害されたため、怒ったクレタ王はアテナを攻め、ミノタウロスへの生贄として各7人づつの少年少女を要求しました。
 この中の一人がテセウスで、クレタ島の姫君アリアドネは、彼を見て恋をし自分を妻にすることを条件にミノタウロス退治の援助を申し出、彼も受け入れました。
 ミノタウロスは、迷宮ラビリンスの奥に住んでいるため、アリアドネは迷宮を創ったダイダロスの助言をテセウスに教えました。それは、毛糸のボールの端を迷宮の入り口に結んでおき、これを手繰って戻ってくるというものでした。
 この助言のおかげで、テセウスはミノタウロスを倒した後、迷宮から帰還することができ、二人でクレタ島を脱出しました。
 帰還途中、ナクソス島で、アリアドネをディオニソスに奪われ、アテナイ帰港に際し船の帆の色を黒にしたため、死んだと思われ、父親アイゲウスは、悲しみ海に飛び込み自殺してしまいました。
 ※ エーゲ海の名称はアイゲウスに由来するそうです。

  
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