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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-as-003 |
主題名:デカメロンの物語 A Tale from the Decameron |
【主題解説】 |
デカメロン(十日物語、副題:ガルハール王子)は、ジョヴァンニ・ボッカチオの物語集で、1300年代、大流行のペストから逃れ、フィレンツェ郊外の邸宅に隔離された男3人、女7人の10人が10話ずつ全100話を語り退屈をしのいだ物語です。
話の内容は、エロチックなものから悲劇的なものまで、ウィットに富んだものや悪ふざけなど、人生の教訓になるようなものがあります。
このデカメロンの物語は、ダンテの「神曲」に対し「人曲」と言われています。
〇ナスタジオ・デリ・オネスティの物語 Nastagio degli Onesti
「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」は、デカメロン(ボッカチオ作)の第5日目の8番目の物語です。
叔父や父親の相続でお金持ちになったラヴェンナの貴族ナスタジオ・デリ・オネスティが、片思いの少女の気をひくためパーティなどでお金をまき散らしますが、彼女は振り向いてくれず、想いを拒否され、落ち込み何度か自殺を試みる。
彼女のことは忘れてしまおうと、松林の中を歩いていると、犬に襲われる裸の女性が現れ、追ってきた騎士に殺され、
内臓を犬に与えらた幻視をする。
この女と騎士は、愛を拒否され自殺した騎士と愛を受け入れなかった女で、このような罰を地獄で課されていた。
ナスタジオは、この松林でパーティを開き、少女を招待すると、また同じ幻想が起こり、これを見た少女はナスタジオの愛を受け入れた。
こうして2人は、多くの人を招待し、盛大に結婚式を行った。
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