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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-ap-015 |
主題名:ダンテ Dante |
【主題解説】 |
ダンテは、13世紀イタリアのダンテ・アリギエーリが著した地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る「神曲」に登場します。
神曲は、主人公のダンテが、古代の詩人ウェルギリウスをガイドに地獄と煉獄を、幼き日の初恋の相手ベアトリーチェをガイドに天国を旅する物語です。
地獄は、9つの圏に分かれた漏斗状の地下世界で、あらゆる罪に対する報いを受けており、地底には魔王ルチフェロが幽閉されていて罪人をかみ砕いています。
煉獄は、山になっていて、山に登る途上で7つの大罪に対する償いを行う浄罪の場所で、頂上近くには人類が黄金時代を過ごした地上の楽園もあります。
天国は、十天から成り、生前の信仰の度合いなどによりそれぞれの天国が決まり、各々聖人や天使たちがいて、最上部はエンピレオと言われ、死を超越した聖者たちの魂があります。
ダンテは、この様な宇宙を旅し、太陽やもろもろの星を動かす愛の存在を知り、この世を動かしているのが神の愛であることを悟ります。
○パオロとフランチェスカ Francesca da Rimini and Paolo Malatesta
神曲の時獄篇に出てくる悲恋物語です。パオロとフランチェスカの項を参照。
〇マチルダ
気を失っていたダンテとウェルギリウスが、かつてアダムとイヴが住んでいたと言われる地上の楽園に達すると、川の対岸で仙女マチルダが花を摘んでいる姿を見つけます。
今まで地獄や煉獄で散々な目に遭ってきたダンテに、マチルダは優しく笑顔で声をかけられ、ほっとしたのもつかの間、地上の楽園を案内されると、すべての罪が贖えるというレーテ川の水で清められました。
そうこうするうち歌が聞こえてくると、対岸の森の中から花で飾られた車を中心とした行列がやってきて、そこに乗っていたベアトリーチェに促され、ダンテは煉獄を抜け天国へと進んでいきました。
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