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インターネット美術館資料室400-ap-003
主題名:ダヴィデ
【主題解説】
 ダヴィデは、旧約聖書に登場する紀元前10世紀頃の古代イスラエルの王です。

 竪琴の名手として、イスラエル国王サウルに気に入られ、また武人としてペリシテ軍との戦いなどでも活躍します。

 後年、王位継承を狙う者として、国王サウルに追討されますが、神の恩寵を受け王になることができます。

 但し、王位に就いた後、自分の部下の将軍の妻を手に入れようと、謀略を図ったため、自らも神の寵愛を失っていきました。

〇ダヴィデの竪琴
 神がイスラエル王と選んだサウルは、神命を守らなくなり、神の寵愛が失せ悪霊に悩ませられるようになりました。

 するとこの災いを取り除くには、竪琴の上手な者を傍に置くことが良いとの進言があり、将軍サミュエルが竪琴弾きの羊飼いダヴィデを見出しました。

 ダヴィデが王のもとで竪琴を弾くと王様の症状は良くなり、ダヴィデは王様のお気に入りになりました。

〇ダヴィデとゴリアテ
 ダヴィデとゴリアテの格闘は、旧約聖書に出てくるもので、イスラエル軍とペリシテ軍との戦いの中で起こったエピソードです。

 イスラエル軍とペリシテ軍は、それぞれ陣を敷き対峙していましたが、各々勇者を一人ずつだして一騎打ちで勝敗を決めようと合意しました。

 しかし、ペリシテ軍には、身長3mほどの巨漢ゴリアテがおり、イスラエル軍にゴリアテを倒せるような戦士が見つからずペリシテ軍に馬鹿にされていました。

 そんな時、イスラエル軍に参加していた兄に、食料を届けに来た羊飼いのダヴィデは、この話を聞き、立腹し、自分が闘うとサウル王に、申し出、王も適当な人物がいなかったため了承しました。

 ダヴィデは、イスラエルの神の名の元に闘うと言い、武装せず、羊飼いの格好のまま、杖と投石器で、ゴリアテに対峙し、投石器でゴリアテの額に、石をめり込ませ、倒れたゴリアテを、ゴリアテの剣を使って、首を切り落としました。

 これにより、ペリシテ軍は総崩れとなり敗走し、イスラエル軍は勝利し、ダビデの名声は高まりました。

  
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