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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-am-005 |
主題名:スキピオ Scipio |
【主題解説】 |
スキピオ・アフリカヌスは、ローマとカルタゴが戦った第二次ポエニ戦争の時のローマの将軍で、この時のカルタゴには象でのアルプス越えで有名なハンニバル将軍がいます。
○スキピオの自制 The Continence of Scipio
スキピオの自制は、彼がスペインのカルタヘナを包囲していた時のエピソードです。
スキピオが、カルタヘナのルキウス王子の婚約者の姫を人質にとったため、ルキウスが多くの身代金を持って人質を解放するよう交渉にやってきました。
スキピオは、その交渉を拒否し、彼の女癖の悪さや傲慢さなどを聞いていましたが、俺たちは友達になるから、身代金などいらないと彼の婚約者を解放しました。
ルキウスは、身代金ではなくプレゼントだから受け取れと言ったので、スキピオは受け取りましたが、すぐに結婚祝金だと言って、ルキウス戻してしまったとのことです。
その後、このルキウスが、ローマ軍で活躍したのは言うまでもありません。
○マッシバの解放 Massiva (the nephew of a prince of Numidia) being released after
capture
マッシバは、東ヌミディア国の王子で、国王マシニッサの甥です。
東ヌミディア国王マシニッサは、当初カルタゴ側についてローマ軍と戦っていましたが、バエクラの戦いでスキピオの軍に敗れ、イベリア兵や北アフリカ兵が捕虜にされてしまいます。
しかし、東ヌミディア国が、隣国に併合されヌミディア国とされ帰る場所がなくなっているなどしたため、スキピオは、敵であった王子マッシバを解放し、たくさんの財宝を持たせ国王マシニッサの元へ送り届けてあげました。
これにより、マシニッサはスキピオへ感謝し、カルタゴ軍を離れローマ側につき、ローマ軍の協力もあり、自分の王国も取り戻しました。
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