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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-al-003 |
主題名:シャロットの姫君 The Lady of Shalott |
【主題解説】 |
この絵は、アルフレッド・テニソンのアーサー王の物語の詩の一場面を描いています。 この詩の中に、アーサー王のキャメロット城の近くの塔の中に呪いを受けた女性が閉じ込められており、その苦況が謳われています。 伝説によれば、現実の世界を直接見ることを禁じられた姫君は、代わりに鏡を通して見るよう運命付けられ、見たものをタペストリーに織り込んでいきました。ある日愛しいランスロット卿を他の女性と一緒にタペストリーに織り込んでいることに気付いたとき彼女の絶望は頂点に達しました。 彼女は、秋の嵐の中をボートで脱出しました。しかし、彼女は、そこを脱出して直接外の世界を見たときに自分の死の運命を実感しました。 彼女は、悲しみの歌を口ずさみながら、死を覚悟してキャメロット城へ舟をすすめますが、途中で舟の中で横たわり死んでしまいます。舟の中の彼女の遺体は、まもなく地元の人によって発見され、地元の人達は、彼女に慈悲をかけるよう神に祈りました。 テニソンの詩には、この絵の場面を次のように書いてあります。
ほの暗く広がる川面を下り さながら夢うつつにある豪胆な予言者のごとく、 己が身の上の不運を一切見据えて― 顔には表情ひとつとてなく 姫はキャメロットのほうを見やった。 そして一日の暮れ果てるころ 姫は小舟の鎖を解き、身を横たえると、 幅広き流れにのってはるばると運ばれる、 シャロットの姫君は。
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