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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-aj-007 |
主題名:恋するオルランド Orlando Innamorato |
【主題解説】 |
恋するオルランドは、1500年頃、イタリアのマッテーオ・マリーア・ボイアルド作の叙事詩です。
カタイ王の娘の美姫アンジェリカが、キリスト教徒と異教徒が参加するシャルルマーニュの馬上試合にやってきて、自分の兄弟アガリアを倒した者に自分を捧げると申し出た。
最初に、キリスト教徒のひとりが戦ったが、負けたため投獄される。2番目にフェラグットが闘い、アガリアを殺すと、アンジェリカは逃げ、これを一目惚れしたオルランドとリナルドのパラディン達が追った。
アーデンの森に着き、アンジェリカが愛の泉の水を飲み、一方リナルドが、憎しみの泉の水を飲み、アンジェリカはリナルドを好きになり、リナルドはアンジェリカを憎むようになる。
アンジェリカは、リナルドを捕まえようと、魔法使いマラギギに相談し、彼を魔法の島に連れてゆく。一方アンジェリカは一旦、祖国に帰ると隣国から攻め込まれたがオルランドに助けられ、また逃げる。
王をオルランドに殺されたサラセンの大軍が、復讐のためフランスに押し寄せ、リナルドは、アンジェリカに追われながら、魔法の島を脱出し、フランスへの帰還を急ぐ。
その途中、アーデンの森でまた、事件が起こったり、サラセン軍のパラディンとリナルドの姉妹が恋に落ちたりしながら、この叙事詩は未完成のまま終了します。
但し、続編として、別作者による「狂えるオルランド」が創られています。
〇 フェタ・モルガナFata Morgana (モーガン・ル・フェイ)
フェタ・モルガナは、「恋するオルランド」に登場する妖精で、作者がアーサー王伝説からキャラクターを拝借したようです。
オルランドは、草地の泉の傍で寝ていたフェタ・モルガナに偶然出会い、彼女は起きると泉の周りを歌い踊り始めた。その美しさに一瞬目を奪われたオルランドであったが、穴倉に囚われている仲間のパラディンを助け出す銀のカギを手に入れるため彼女を追いかけた。
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