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インターネット美術館資料室400-ad-021
主題名:エステル  Esther
【主題解説】
 エステルは、旧約聖書に登場し、ユダヤ人モルデカイの養女にして、ササン朝ペルシア王アハシュエロスの妃となりました。

 アハシュエロス王は、自分の偉大さを示すため、180日間、自分の富を誇示し、7日間の豪華な饗宴を催しました。また、妻である妃のワシュティに皆の前に出てその美しさを披露するよう命じますが、ワシュティに拒否され離婚してしまいます。

 このため王は、新しい王妃を選ぶため多くの美しい娘を王宮に集めます。その中に両親を亡くしモルデカイの養女になっていたエステルがおり、王に気に入られ王妃となります。

 ある日、養父モルデカイは、王宮の門で、宦官の王殺害の謀略を耳にし、エステルを通じ王に知らせ、この宦官は処刑されました。

 宰相ハマンは、モルデカイの優秀さに目をつけ、自分の従者になれと要求しましたが拒否されたため、これに怒り王へ多額の寄付とユダヤ人対する中傷を行い、ユダヤ人の虐殺の許可をもらいました。

 これを聞いたエステルは、何とかユダヤ人やモルデカイを救おうと逃げずに王宮に残りましたが、なかなか王様に会えませんでした。そして、モルデカイが審尋される日にやっと王とハマンを夕食に誘うことができましたが、ハマンにモルデカイの絞首刑の準備をされてしまいます。

 一方で、王様は、宦官の謀略で命を助けられたことへの報償をモルデカイにあげていないことを思い出しました。

 別の機会の夕食で、エステルはその美貌で王を虜にし、自分もユダヤ人であることを明らかにし、王にハマンのユダヤ人への謀略を訴えました。

 王は、モルデカイに用意された絞首刑台にハマンを送り、モルデカイは新宰相に採り上げられ、ユダヤ人は存亡の危機を救われました。

  
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