インターネット美術館・世界の名画

【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-aa-050

主題名：アラジンと魔法のランプ Aladdin

【主題解説】

　アラジンと魔法のランプは、千夜一夜物語に登場し、幾つかの物語のヴァージョンがあります。
　中国の貧乏な青年アラジンが、マグリブ（日の沈む所）の魔法使いに、罠が仕掛けられた穴倉から魔法のランプを盗って来るように命じられます。
　アラジンは、ランプを手に入れますが、罠にはまり、穴倉から出られなくなり、入り口にいたマグリブの魔法使いも去ってしまいました。
　絶望のアラジンは、魔法使いが貸してくれた指輪を、お祈りのため偶然こすると、指輪の精が現れ、彼を救出してくれました。
　アラジンが家に戻り、母親が彼が持ってきたランプを売るため磨こうと布でこすると、ランプから魔人が現れ、願い事を聞いてくれるとのことでした。
　アラジンは、そのランプを使っておお金持ちになり、大きな城を建て、皇帝陛下の娘と結婚することができました。
　しかし、アラジンの事を知った魔法使いは、アラジンからランプを盗み出し、城や姫ごと奪い去ってしまいました。
　その後、アラジンは、魔法の指輪などの助けを借りて、ランプを取り戻し、魔法使いをやっつけて、姫と元の生活に戻ります。

〇漁師と魔人（類似の物語）
　漁師と魔人は、アラジンと魔法のランプの続編と言われています。
　ある日、貧乏な老人の漁師が、海に網を投げると、１回目に死んだロバ、２回目に汚水が詰まった水差し、３回目に陶器やガラスの破片が網にかかりがっかりしました。
　そして、４回目に神の御名において網を投げると、ソロモンの紋章が付いた銅の水差しとカップがかかり、漁師は大変喜び、この水差しを開けようとキャップをねじると、煙幕と共に大きな魔人が現れた。
　魔人は、「５００年間水差しに閉じ込められていて、最初の４００年位は彼を自由にしてくれた者をおお金持ちにしてあげたり、３つの願いを聞いてあげようとしたが、誰も自由にしてくれる者は現れなかった。今はもう頭に来ていて自分を解き放った者に死を与えようと決めていた」と話しました。
　漁師は、殺されると思い恐ろしくなりましたが、頭をひらめかせ、魔人にどのように、閉じ込められたんだと問い、魔人がやって見せ、水差しに戻ったところを、キャップを閉め、また閉じ込めてしまいましたとさ。