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【インターネット美術館・世界の名画】
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インターネット美術館資料室400-aa-014 |
主題名:アンドロマケとピュロス Andromache and Pyrrhus |
【主題解説】 |
アンドロマケは、トロイ戦争でアキレスと一騎打ち後殺されたヘクトルの妻で、トロイがギリシャに敗れた後、アキレスの息子ピュロスの戦利品として奴隷にされました。
ピュロスには、婚約者であるヘレネの娘エルミオーネがいるにもかかわらず、アンドロマケが好きになってしまいます。
トロイ戦争のギリシャ軍総大将アガメムノンの息子オレステスは、かつての恋人エルミオーネが忘れられないでいます。
アンドロマケは、殺された夫ヘクトルと息子アステュアナクスを今も愛しています。
このような3人3様の関係の中で、ピュロスはアステュアナクスの救済を条件にアンドロマケに求婚し、オレステスにはエルミオーネと結婚を決めたと話したので、オレステスはエルミオーネをとられた腹を立てます。
また、アンドロマケは、エルミオーネに息子を助けてくれるようお願いし、エルミオーネは自分とピュロスが結婚出来ることを条件に承諾します。
アンドロマケは、息子を救うためピュロスの結婚を承諾(結婚後すぐに自殺することを企図)しますが、約束を破られたと勘違いしたエルミオーネはオレステスにアステュアナクスを殺させ、更にピリュスも殺害するよう依頼します。
エルミオーネは、後に殺害を依頼したことを後悔し止めるようオレステスの所に行きますが、既に殺されていたため、後を追って自殺します。
残されたオレステスもエリニュス(復讐の女神)の呪いで発狂してしまいます。
※この解説は、17世紀フランスの劇作家ラシーヌの「アンドロマケ」を基にしています。
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